熊野本宮 人物風土記
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熊野で芸術を楽しむ

 おかね はやお
 岡根 速雄 さん

 家業を息子さんに任せて、毎日趣味の絵画と彫刻を楽んでいる、岡根速雄さんは昭和4年生まれ。絵画は文部省所管の社団法人サロン、デ、ボザールの会員で、特選を始め多くの賞を受賞しています。
 また、The SALON DES BEAUXARTS 現代美術展覧会(モンゴル)では最優秀賞をとる腕前。天気の良い日には、運動の為に野外で仕事をすることも。

大きな作品製作に取り組む岡根さん
写経を毎日行なう
十数年前から毎日二枚、
般若心経の写経を行っている。

人生は短いと語る岡根さん 「何をするにも人生は短すぎる。」
そのためいくつかの趣味はやめたそうです。
いろんな趣味や特技を持っていても、「広く浅く」では
目標も高くならないのかもしれません。
「写経を始めた最初の頃は一枚書くのに約一時間近くかかっていたが、
今では十五分もあればかけるようになった。
写経には何かがあるように思う、しかしそれが何なのかは分からない。」
そんな心境で般若心経を一文字、一文字と書写していく。
一切の結果を求めず、ただ一心に。
仏師としての心得も同じものではないでしょうか?
「いくつになっても誰も見たことの無い、明日という日を見てみたい。」
そんな言葉が印象的でした。

作品の数々 冬場は寒いので彫刻をする時間が多い。ストーブを傍らに一彫り一彫り大きなものでは半年以上かけて作品に取り組んでる。

「長くかかる作品も、あせらずゆっくりと毎日こつこつと続けることが大切。目標をもって迎える明日がとても楽しみです。」と語る岡根さん。年齢なので日々少しずつ、下降線だがゆっくりとマイペースでやること。それが大切な事。

「何をするにもあわてたら怪我をする、若いときのような無理はきかん。」

我流で指導を受けてないので技術的に限界があると言いながらも、一心に作品に命を吹き込むという芸術を楽しんでいる。


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